社会保険労務士法人 秋田国際人事総研
「外国人雇用実態調査」データを活用した登録支援機関への30の提案
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「外国人雇用実態調査」データを活用した登録支援機関への30の提案

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2026.03.11

厚生労働省から発表された最新の「外国人雇用実態調査」の結果は、外国人雇用に関わる専門家にとって「エビデンスに基づいた提案」を行うための宝の山です。

事業所の約4割が「日本語能力によるコミュニケーション」に悩み、約2割が「在留期間の上限」や「事務負担の煩雑さ」を課題として挙げています。

これらのリアルな数字を元に、社労士の立場から登録支援機関や受入れ企業に対して提案すべき30の施策を、効果が高い順にブログ形式でまとめました。

1.コミュニケーション・日本語能力の壁を突破する
調査では、3.9%の事業所が最大の課題として「日本語能力等によるコミュニケーションのとりづらさ」を挙げています。ここへのアプローチは最優先です。
①「日本語能力手当」の導入支援:JLPT(日本語能力試験)のレベルに応じた手当を設計し、学習意欲を可視化します。
②多言語マニュアルのデジタル化コンサルティング:現場での指示ミスを減らすための多言語化を推進します。
③SNS等を活用した「社内連絡ルール」の策定:翻訳アプリとの親和性が高い連絡手段の導入を提案します。
④日本人社員向け「やさしい日本語」研修の実施:受け入れ側の歩み寄りを促し、摩擦を軽減します。
語「多言語対話シート」による1on1面談の定例化:定期的な意思疎通の仕組みを構築します。
⑤日本語学習費用の「福利厚生補助」制度の設計:企業の教育支援姿勢を明確にします。

2.事務負担軽減とコンプライアンスの徹底
24.7%の事業所が「在留資格申請等の事務負担」を負担に感じています。専門家としての真骨頂です。 ①「在留期限アラートシステム」の導入支援:勤怠データと連動させ、不法就労のリスクをゼロにします。
②「外国人雇用状況届出」の適正化監査:確実な届出が行われているかを代行・チェックします。
③特定技能「支援実施状況報告書」の作成効率化:登録支援機関のバックオフィス業務を改善します。
④多言語版「労働条件通知書」の整備:入職時の条件相違によるトラブルを未然に防ぎます。
⑤長時間労働の適正管理指導:実労働時間が長い技能実習(185.4時間)などの現状を改善します。
⑥多言語相談窓口の設置とハラスメント規定整備:文化の差によるハラスメントを防止します。

3.データに基づく賃金・処遇の最適化
外国人労働者の平均給与は27.5万円(実労働時間174.6時間)ですが、在留資格によって大きな差があります。 「同一労働同一賃金」に基づく賃金体系診断:日本人との合理的な待遇差の検証を行います。

①特定技能への移行に伴う「昇給シミュレーション」:技能実習(平均21.0万円)からのキャリアアップを提示します。
②「仕送り」を考慮した手取り額の確保提案:5割超が実施し、平均104.3万円にのぼる仕送りを支える給与設計を行います。
③長期雇用を見据えた「退職金・賞与制度」の導入:特定技能2号等への移行を視野に入れた定着策を提案します。
④在留資格別・産業別の賃金ベンチマーク提供:調査結果を基に、自社の給与水準が妥当かを分析します。
⑤生産工程従事者(33.4%)向けの「技能評価手当」設定:従事者の多い職種に特化した評価制度を構築します。

4.採用戦略とキャリア形成の支援
国内転職では「知人・友人の紹介」が35.2%と最も多く、この経路を活かした戦略が有効です。 リファラル採用(友人紹介制度)のインセンティブ設計:既存社員のつながりを活用した採用を強化します。

①「在留期間上限」を克服するキャリアパス策定:21.5%の事業所が不安視する期限問題に対し、上位資格への変更を計画します。
②技能実習から特定技能へのスムーズな資格変更支援:切れ目ない雇用のための年間計画を作成します。
③「教育訓練助成金」の活用提案:労働者のスキルアップ(自己啓発)を公的支援で後押しします。
⑤海外送出機関との契約内容監査:入国までにかかる費用(20~40万円未満が最多)が不当でないか確認します。
⑥外国人社員向け「定着満足度調査」の実施:労働者調査の項目を参考に、離職要因を分析します。

5.生活環境の整備とコストの最適化
19.9%の事業所が「生活環境の整備コスト」を課題としています。 「社宅・家賃補助」の適正控除額コンサルティング:手取り額(技能実習の7割超が10~19万円)とのバランスを調整します。

①「文化・習慣の相互理解」ワークショップの開催:20.9%が課題とする生活習慣トラブルを防ぎます。
②多言語による「年末調整・確定申告」説明会:税金や社会保険への理解を深め、不満を解消します。
③地域社会との包摂(交流)プログラムの策定:我が国労働市場への「包摂」を実務レベルで推進します。
④メンタルヘルスチェックの多言語実施:生活環境の変化によるストレスを早期に発見します。
⑤経営層向け「外国人雇用白書」の作成提供:本調査データを活用し、自社の立ち位置を経営視点で解説します。

課題の多くは日本語における意思疎通です。渡航前から日本語の勉強をしてから来日する方もいますが、そうでない場合には根気強く自社の学習体系を確立するか外部の日本語学校との連携を行うなど自社オリジナルな仕組みを早めに構築する必要があるように思われます。

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