退職勧奨を適法に進める実務ポイント
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2026.04.09
会社を経営していると、どうしても能力不足や素行の問題などで、今後の雇用を継続することが難しいと感じる場面に直面することがあります。
そんなとき、多くの経営者や人事担当者の頭をよぎるのが、退職勧奨という選択肢ではないでしょうか。しかし、一歩間違えればトラブルに発展しかねないという不安から、二の足を踏んでしまう方も少なくありません。
会社を支える立場として、職場の秩序を守りたいという思いと、対象となる従業員の生活への配慮の間で揺れ動くのは当然のことです。これまでに何度も注意を重ね、改善の機会を提供してきたからこそ、最後の手法として検討されているはずです。
その苦渋の決断を、法的なリスクを抑えながら、お互いの納得感につなげるためには、正しい手順と心構えが欠かせません。
退職勧奨を進める上で最も大切なのは、これが会社からの解雇(会社側が一方的に契約を終了させること)ではなく、あくまで合意に向けた話し合いであるという認識です。
つまり、従業員側に自由な意思決定の場を残しておくことが、適法に進めるための絶対条件となります。
1.退職勧奨を適法に進めるための具体的なポイント
まず、面談の場では、なぜ退職という選択肢を提案するに至ったのか、具体的な客観的事実を提示することが重要です。
この際、相手を非難するのではなく、会社が求める期待値と現状のギャップを淡々と説明する姿勢が求められます。また、一度の面談で即答を迫るのではなく、相手がじっくりと考える時間を与えることも、強要(無理やり従わせること)と判断されないためのポイントです。
面談の時間や頻度にも注意が必要です。長時間の拘禁に近い形での面談や、一日に何度も呼び出すような行為は、相手に精神的な圧迫を与え、後の紛争の火種となります。
目安としては、一回の面談を1時間程度に収め、数日間の検討期間を設けるのが一般的です。
2.社会保険労務士の視点から見た実務上の対応
実務の視点からアドバイスをさせていただくなら、面談の内容は必ず詳細に記録しておくことをおすすめします。
いつ、どこで、誰が、どのような提案をし、相手がどう反応したか。この記録が、万が一訴訟などに発展した際の、会社の正当性を守る唯一の盾となります。
また、退職を促すだけでなく、その後の生活を支えるためのパッケージを提示することも有効な手段です。
例えば、有給休暇の消化を認めたり、再就職支援のサービスを提供したりすることで、従業員が前向きに次のステップへ進めるよう促すことができます。これにより、感情的な対立を避け、円満な合意退職へと導く可能性が高まります。
まとめ
退職勧奨は、会社と従業員がそれぞれの新しい未来へ進むための、大切な話し合いです。無理に退職を強いるのではなく、誠実な対話を通じてお互いの歩み寄りを図ることが、結果として会社を守ることにつながります。デリケートな問題だからこそ、一歩ずつ丁寧に進めていきましょう。
退職勧奨の進め方や書式作成についてのサービス内容を詳しく知りたい方かはお気軽にご相談ください。

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