東京都千代田区 社会保険労務士法人 秋田国際人事総研
ホテル・旅館の求人に応募が来ない理由と見直す5つの点
Blog

お知らせ・ブログ

お知らせ・ブログ 背景画像

ホテル・旅館の求人に応募が来ない理由と見直す5つの点

宿泊業

KING OF TIME

MFクラウド給与

人事労務freee

円簿給与

労働時間コンサルティング

労務相談

外国人雇用

就業規則作成

社会保険手続き

給与計算

2026.10.09

求人を出しても応募が来ない状況が続くと、不安になりますよね。現場のシフトを組むたびに頭を抱える、そのお気持ちはよく分かります。

ホテル・旅館の求人は、給与の額だけで選ばれているわけではありません。求人票の書き方や、働き方の伝え方で差がつく場面が多くあります。

この記事では、応募が集まりにくい求人に共通する5つの点を整理します。あわせて、自社で見直せる範囲と専門家に相談したい場面もお伝えします。


なぜ今、ホテル・旅館の求人の見直しが必要なのか

人の出入りが多い業種だからこそ、入口の情報が大切

結論からお伝えすると、宿泊業は人の出入りが多い業種です。そのため、求人の段階で伝わる情報の質が採用の結果を左右します。

厚生労働省の令和7年雇用動向調査を見てみましょう。「宿泊業,飲食サービス業」の入職率は27.8%、離職率は23.7%でした。産業計は入職率14.7%、離職率13.7%です。

詳しくは厚生労働省の「令和7年 雇用動向調査結果の概要」をご確認ください。

求職者の側も、こうした業界の印象を持ったうえで求人を見ています。不安を先回りして解消する情報がなければ、応募の前に候補から外れてしまいます。

求人で明示する労働条件のルールが増えている

もう1つの理由は、募集時に明示する労働条件のルールが増えていることです。2024年4月からは、次の3点の明示が加わりました。

  • 従事すべき業務の変更の範囲
  • 就業場所の変更の範囲
  • 有期労働契約を更新する場合の基準

詳しくは厚生労働省の「令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されます」をご確認ください。

宿泊業では、フロント、客室、レストランなど複数の業務を兼ねる働き方が珍しくありません。複数の施設を運営していて、施設間の異動がある場合もあります。こうした変更の範囲を、求人の段階で整理して示すことが求められます。

求人の情報は、正確で最新の内容に保つことも求められています。数年前の求人票を使い回している場合は、一度点検しておきたいところです。


応募が集まりにくい求人に共通する5つの点

求人票の書き方に関する3つの点

ホテル・旅館の求人で、まず見直したいのは求人票の書き方です。よく見られるのは次の3点です。

  1. 賃金の内訳が分かりにくい:固定残業代を含む月給を、内訳を示さずに書いている
  2. 勤務時間が実態と結びつかない:「シフト制」とだけ書き、中抜け勤務や夜勤の有無が読み取れない
  3. 休日の書き方があいまい:年間休日数や、繁忙期の休み方が分からない

固定残業代を採用する場合は、基本給と分けて示すことが求められます。固定残業時間を超えた分を別途支給する旨もあわせて示します。

勤務時間も同じです。早番、遅番、中抜けの時間帯を具体的に書くと、求職者は1日の流れを想像できます。

休日は「月8日」などの日数だけでなく、繁忙期に連休を取りにくい時期があるかどうかも伝えましょう。あらかじめ分かっていれば、求職者は生活との両立を判断しやすくなります。

働き方の実態に関する2つの点

残りの2点は、求人票の奥にある働き方そのものに関わります。

  1. 求人の内容と実態にずれがある:入社後に「聞いていた話と違う」と感じさせてしまう
  2. 入社後の受け皿が整っていない:就業規則やシフトのルールがあいまいで、説明ができない

4つ目は、応募数だけでなく定着にも影響します。口コミを通じて、次の募集に響く場合もあります。

5つ目は、面接での説明に表れます。変形労働時間制の運用や休日の決め方を説明できないと、求職者は不安を感じます。

詳しくはこちらの記事もご参照ください(宿泊業の変形労働時間制の解説記事)。


応募につなげるための実務対応のポイント

求人票と労働条件を1つずつ照らし合わせる

最初に取り組みたいのは、求人票と実際の労働条件の照合です。次の表を、点検の出発点としてご活用ください。

点検する項目確認する内容見直しの方向
賃金基本給と固定残業代を分けて書いているか内訳と時間数を示す
勤務時間中抜け勤務や夜勤の時間帯が書かれているか勤務の型ごとに書く
休日年間休日数、繁忙期の扱いが分かるか休日の決め方を書く
業務と就業場所変更の範囲を書いているか配置転換の範囲を整理する
寮や食事利用の条件と費用の負担が分かるか自己負担の有無を示す

ホテル・旅館の求人では、寮や食事の情報が応募の決め手になる場合があります。費用を賃金から控除する場合は、労使協定が必要になる点にもご注意ください。

働き方そのものを整えてから伝える

求人票の表現だけを整えても、実態が伴わなければ定着にはつながりません。次の順番で進めると、無理なく取り組めます。

  • 繁忙期と閑散期の勤務時間を、過去のシフトから把握する
  • 変形労働時間制の運用が、就業規則や労使協定と合っているか確かめる
  • 中抜け勤務の休憩時間の扱いを、ルールとして文書にする
  • 整えた内容を、求人票と面接での説明に反映する

実態を整え、そのまま伝えるという順番が大切です。良く見せようとするより、正確に伝えるほうが、入社後の納得感と定着につながりやすくなります。

詳しくはこちらの記事もご参照ください(宿泊業のシフト管理の解説記事)。

宿泊業の労務管理の支援内容は、宿泊業向けサービスのページでもご案内しています。

【画像挿入推奨:シフト表と就業規則を確認する担当者のイメージ画像】


専門家である社労士の視点

ホテル・旅館の求人の相談では、採用の悩みの奥に労務管理の課題が隠れていることがよくあります。応募が来ない原因を、求人媒体だけに求めないことが大切です。

よくある状況をもとにしたモデルケースをご紹介します。ある旅館では、求人票に「月給25万円、シフト制」とだけ書いていました。

点検すると、月給には固定残業代が含まれていました。中抜け勤務の時間帯も書かれていませんでした。内訳と1日の流れを書き加え、面接での説明もそろえる形に改めました。

このように、見直しは事実を整理して書く作業が中心です。自社で対応できる範囲と、相談したい場面は次のとおりです。

  • 自社で対応できる範囲:求人票の表現の見直し、勤務の型の整理、寮や食事の条件の明記
  • 専門家に相談したい場面:固定残業代の設計、変形労働時間制の運用の点検、就業規則と実態のずれの解消

賃金や労働時間の制度に関わる部分は、判断を誤ると未払い賃金につながるおそれがあります。個別の事情で結論が変わるため、迷う場合は専門家へご相談ください。


よくある質問(FAQ)

求人票に固定残業代を書くと、応募が減りませんか

内訳を明示したほうが、応募者の不安は小さくなると考えられます。固定残業代を採用する場合は、基本給と分けて示すことが求められています。固定残業時間を超えた分を別途支給する旨もあわせて示します。

あいまいな表示は、入社後の「聞いていた話と違う」という不満につながりやすくなります。時間数が実態より多い場合は、表示の前に制度そのものを見直すことも検討してください。

中抜け勤務は、求人票にどこまで書けばよいですか

勤務の型ごとに、始業と終業、休憩の時間帯を書くことをおすすめします。宿泊業では、朝と夕方に勤務が分かれる働き方があります。求職者が1日の流れを想像できるかどうかが、応募の判断に影響します。

中抜けの時間が休憩にあたるかどうかは、実態によって変わります。自由に利用できない場合は労働時間と判断されるおそれがあるため、運用を確かめたうえで書きましょう。

求人の内容と実際の条件が変わった場合はどうすればよいですか

変更した内容を、できるだけ早く応募者に明示することが必要です。面接などの過程で当初の内容が変わる場合は、変更点が分かる形で伝えます。当初の内容と変更後の内容を並べて示す方法が考えられます。

求人の情報そのものも、正確で最新の内容に保つことが求められます。掲載中の求人票は定期的に見直し、実態と合わなくなった部分を直しましょう。


まとめ:ホテル・旅館の求人は実態を整えて正確に伝える

ホテル・旅館の求人に応募が集まりにくいときは、5つの点を順に見直してみてください。賃金の内訳、勤務時間、休日、実態とのずれ、入社後の受け皿の5つです。

求人票の表現は自社で見直せます。一方で、固定残業代や変形労働時間制の点検は、専門家と進めると安心です。

実態を整え、正確に伝えることが、応募と定着の両方につながります。ホテル・旅館の求人を、できるところから1つずつ点検していきましょう。

社会保険労務士法人秋田国際人事総研
東京都千代田区神田佐久間町3-19
東邦沢口ビル5階
(アクセス)
JR秋葉原駅より徒歩7分
東京メトロ秋葉原駅より徒歩3分

↓↓↓↓↓フォームメールでのお問合せはこちら↓↓↓↓
https://akita-sr.com/contact/

サービス各種、ご対応させていただきます。
お気軽にご相談ください。

  • 社会保険アウトソーシング
  • 給与計算アウトソーシング
  • 労務相談顧問
  • 就業規則作成
  • KING OF TIMEの導入支援
  • 採用適性検査(CUBIC)
  • 労務監査(M&A・IPOなど)
  • 給与計算システム導入支援
  • 労働時間コンサルティング
  • 助成金申請
  • 外国人雇用
  • 社内研修講師
  • 業種別ソリューション
03-3862-5837 (営業時間 平日 9:00~17:00)
03-3862-5837 平日 9:00~17:00
土日祝・お盆・年末年始除く