ホテル 24時間シフト勤務を安全に運用する解決策と実務ポイント
宿泊業
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労働時間コンサルティング
労務相談
2026.08.11
複雑な勤務形態をルール通りに管理するためには、制度の設計とITツールの活用の両面からアプローチすることが大切です。
現場の負担を軽減しながら法的リスクを排除するための具体策を順番に解説します。仕組みを整えることで、管理者の業務効率も飛躍的に向上します。
1か月単位の変形労働時間制を正しく導入する
1か月単位の変形労働時間制を導入することで、繁忙期と閑散期の業務量に応じた柔軟なシフト組みが可能になります。制度を有効にするためには、就業規則への記載と所轄の労働基準監督署への届け出が必須となります。
シフト表を作成する際は、対象期間中の週平均労働時間が法定労働時間を超えないよう設計してください。制度を定着させるための手順は以下の通りです。
- 就業規則に変形労働時間制に関する規程を明確に整備する
- 対象となる期間の始期と各日の労働時間をあらかじめ特定する
- 作成したシフト表を対象となる労働者に対して期日までに周知する
勤務間インターバル制度とシフト作成の標準化
長時間労働を防ぐためには、勤務と勤務の間に十分な休息時間を確保する勤務間インターバル制度の導入が効果的です。特に夜勤明けから次の日勤までの間隔が短すぎると、労働者の健康を大きく害する危険があります。
インターバル時間を最低でも11時間以上空けるなどの社内ルールを設定し、シフト作成を自動化することが推奨されます。
また、近年のホテル業界では外国人スタッフの活躍も欠かせません。文化や言語の違いによるトラブルを防ぐためにも、明確で客観的なシフト管理ルールを作成しておくことが不可欠です。
外国人雇用の運用手順や注意点について確認したい場合は、詳しくはこちらの記事もご参照ください。
専門家である社労士の視点:現場を守る労務管理の工夫
24時間365日稼働するホテル業界では、机上の論理だけでは通用しない複雑な労務問題が発生します。
法律を守ることは当然ですが、厳密すぎるルールによって現場の業務が回らなくなってしまっては本末転倒です。重要なのは、現場の実態に即した柔軟な仕組みを作り上げることです。
例えば、仮眠時間中のコール対応については、コールが鳴った時間だけを分単位で集計して労働時間に算入する仕組みを導入する手があります。
あるいは、夜勤専門のスタッフを雇用して日勤スタッフとの交替負担を減らすなど、雇用形態を多様化させる方法も有効です。
労務管理の仕組みを時代に合わせて見直すことは、従業員の満足度を高め、採用力を強化するための強力な武器になります。

よくある質問(FAQ)
24時間シフトで仮眠時間中にコールが鳴った場合は労働時間になりますか?
結論として、仮眠時間中にコール対応を行った場合は、その時間は労働時間として扱われます。電話対応やお客様対応を行った時間はもちろんのこと、呼び出しに備えて待機している時間も手待時間と判定される可能性が高いです。
トラブルを防ぐためにも、仮眠中に電話対応を行う専用の担当者を別途配置するか、対応した時間をしっかりと集計して賃金を支払う仕組みを作ることが求められます。
変形労働時間制を導入すれば残業代は支払わなくてよいのでしょうか?
変形労働時間制を導入しても、すべての残業代の支払いが免除されるわけではありません。あらかじめシフトで設定した所定労働時間を超えて働いた時間や、法定の総枠を超えた時間については、時間外労働として割増賃金の支払いが必要です。
制度の仕組みを正しく理解せずに運用すると未払い賃金が発生するため、適切な労働時間の集計と計算を行ってください。
外国人スタッフの夜勤シフト管理で気をつけるべき点はありますか?
外国人スタッフに夜勤を行わせる場合は、保有している在留資格の就労制限を確認することが何より重要です。例えば、資格外活動許可で働く留学生の場合は、1週間に28時間以内という労働時間制限を厳格に守らなければなりません。
また、夜勤手当や割増賃金の計算方法は日本人スタッフと全く同じであるため、差別的な取り扱いをしないよう注意が必要です。
まとめ
ホテル 24時間シフト勤務を適正に管理することは、法令違反を防ぐだけでなく、従業員が安心して働ける環境を作るために欠かせません。
手待時間の見直しや変形労働時間制の適切な運用、勤怠管理システムの導入を進めることで、現場の負担を大幅に減らすことができます。
適正な労務管理の基盤を整えて、魅力ある職場づくりと持続可能なホテル運営を目指していきましょう。
宿泊業特有の複雑なシフト管理や変形労働時間制の構築、夜勤手当の計算方法などでお悩みの際は、当法人の宿泊業専門労務サポートをご覧ください。 貴社の現場の実情に合わせた最適な運用方法をご提案いたしますので、まずは無料相談で貴社の状況をお聞かせください。
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